腰痛持ちの方の多くは、腰に巻くコルセットの1つや2つは持っている
という方が多いでしょう。
確かに巻いていると腰に安定感が増してラクで、安心感があります。
しかし正しく使わないと、かえって腰痛を悪化させてしまうことも。
今回はそんな、コルセットの正しい使い方についてです。
腰に巻くコルセットは、市販でもたくさん売っていますが、最初の出会いは整形外科でもらって、という方がほとんどではないかと思います。
もちろんもらってといっても、タダでもらってるわけではないですけどね。
本当はそのときにコルセットというものの効果についてと、
正しい使い方を教えるべきなんです。
実際、良心的なちゃんとした(?)お医者さんは、そうされているようです。
しかしどこの世界でもそうですが、残念ながらそうではないお医者さんもおられます。
なので、ここで解説しておきます。
腰痛の方は状態にもよりますが、大まかに言えば腰周りの状況が、負担≧支える力という図式になっています。
ここで言う支える力というのは、端的に言えば胴回りの筋力と思ってください。(正確にはちょっと違ってきますが)。
この支える力の助けになるのが、コルセットというわけです。
確かにそりゃ楽にはなるでしょう。
しかしここで忘れてはいけないのは、本来自前でやらなければいけない仕事の手が回らないのを、コルセットに助けてもらっている、ということです。
それが分かっている方は、いつかはきちんと自前の筋力でいけるよう、トレーニングなりをしていくはずです。
「いやー、助けてくれるんなら一生それでいいやん」と思った方、残念ながら大きく見落としていることがひとつあります。
それはあなたも私も、毎年歳を取っていくということです。
そうです。それとともに間違いなく筋力は衰えていきます。
ましてや、コルセットをしていると負荷が楽になる分、早く衰えることに。
そうすれば 負担=支える力(自前の筋力+コルセット)の、自前の筋力が落ちていくと、イコールにならなくなっていきます。
そうなってからトレーニングを始めると、大体オーバーワーク気味になって痛めてしまうことがほとんどです。
そして、にっちもさっちも行かなくなってしまう…。
こんな方、意外にとても多いんです。
ではどうするべきかというと、コルセット自体をやめてさらしにした方が全然いいです。
ちゃんと巻けば、筋力は落ちにくく固定力はコルセットよりあります(詳しくはお尋ねください)。
コルセットだとしても期間限定と思い、どんどんつける時間を減らしていく。
それと同時に痛めないよう無理のない程度に、胴回りの筋力も上げていく。
胴回りのトレーニングの仕方は、健康な人がやるのとは少し違ってくるので、専門のところでやったほうが良いでしょう。
当センターでは、そのあたりも改善のメニューの中に含んでいるので、“痛めない力の入れ方”から教えています。
もしあなたやあなたの身近でこんな方がいれば、ぜひ教えてあげてくださいね。