あなたはどこかが痛いとき、温めるべきなのか冷やすべきなのかで迷ったことは無いでしょうか?
「実はこの前急に腰が痛くなって…」などと相談を受けたとき、いやーっ、その対処は逆で、そのせいで長引いてしまったんだけどなー、って場合が良くあります。
中でも冷やすか温めるかについてはいくつかの例外を除き、原則は決まっているので、今回はそれをお伝えします。
どんなときに冷やせばよくて、どんなときに温めればいいか。
結論から言うと「急性の痛みは冷やす」「慢性の痛みは温める」というのが原則です。
例えばぎっくり腰や捻挫などの急性の症状は、必ず炎症が起きています。
この炎症を早く取り除くと、症状は早く楽になります。
これは理論上もそうなんですが、私は自分の体でも実体験で検証しています。
あれは忘れもしない、いつだっけかな…(ウソウソ)
サラリーマン時代に社内ソフトボール大会に出たときのこと。ショートを守っていた私は、
ボールを追っているときにぎっくり腰に見舞われました。
倒れこんだ私に、そのときにゲストとして参加していた治療家の先生が、大量の氷で冷やすようにしてくれました。
するとその2時間ほど後には、さっきまで動くこともできないほどだった私が、とりあえす何とか動けるまでには回復していたのです。
それまでも何度かぎっくり腰をしていた私は、それまでの回復のスピードとの違いを感じ、氷でガッツリ冷やすことの威力を身をもって知ったのです。
冷やすときのポイントは、まず湿布ではダメ。
威力が弱すぎ。
氷袋かアイスノンなどの保冷剤でガッツリです。
20分冷やして20分離すをワンセットとして、症状が重い場合何セットか繰り返します。
当日はお風呂に浸かるのは控え、翌日ぐらいから様子を見て浸かり始めても良いでしょう。
慢性の、冷えると痛むといった古傷のような状態の場合、当然温めますが、例えばややこしいのは、毎日デスクワークで、夕方辺りには腰が痛い、などという場合は冷やさなくてはいけません。
なぜならこれは、その日のデスクワークで腰に負担をかけ、炎症を作ってしまっているせいで痛みが発生しているので、家に帰ってきっちり冷やすと、驚くほど楽になります。
なんとなく、原則がお分かりいただけましたでしょうか?
たま~に、おそるおそる「冬でも冷やさなあかん…?」という質問を受けます。
冬でもです。
あきらめて頑張ってください。
私も施術数が多く、腰に負担をかけた日は、冬でもやっています。
もし、このケースは冷やすのか温めるのか判断が付かない、という場合、ご連絡ください。
きちんとお教えしますよ。