足のお悩み

大股歩きは、本当に体に良いのか?

当センターで歩き方を教えていて、必ず質問されたり、話題に上るこの話。

「大またでグイグイ歩く」なんかエネルギッシュで、健康的なイメージがありますよね。

実際に、当センターにお越しになる方の多くが、大また歩きは健康にいいと信じています。

しかし残念ながら、大また歩きは基本的にはやめて頂きたい代表的な歩き方の1つなんです。

ではそれは何故なのか?どれぐらいが適切なのか、今回はそんなお話です。

まずそもそも歩幅というものは、あなたの身長によって適切な長さを出す一般的な計算式がある、ということはご存知でしょうか?

細かく言えば、股下やスピードによっても変わってきますが、身長×0,45=普通に歩いたときの適切な歩幅というのがあるのです。

私であれば、177×0.45=79.65センチ

私の靴が26.5なので、ちょうど三足分。

あなたも計算して、靴や足の大きさでおよそ並べてみてください。

広く感じるかもしれませんが、これは歩いているときの歩幅。

静止状態から歩き出す時はもっと小さい歩幅でスタートです。

そして歩いている所をスマホなどで撮影してみれば、およそ靴三足ぐらいになっているものです。

それはさておき、このことで何が言いたかったかというと、言ってみれば大股が良いとか小股が良いのでなく、あなたのサイズにあった「適切」がある、ということです。

そんな中で大また歩きが良いと思っている人は、いくつかの代表的な理由があります。

①エネルギッシュでパワフルで、健康的なイメージがするから。
②TV等のメディアで体にいいとか、痩せるとかで紹介されていたから。
③早く歩ける気がするから。

この辺りになるでしょうか。要するになんとなくや、イメージや、メディアの誘導、というのがほとんどなんです。

逆に過度の大また歩きの弊害として、無用な筋トレ状態が続くため足が太くなる、衝撃を吸収するシステムが機能せず足を痛める。

そして私の教えている、かかとに重心を置いた理に適った歩き方(ネイティブウォーキング)ができなくなる、などが上げられるのです。

③に関しては、私の提案は「急がなくていいようにしましょう」もしくは、「ストライド(幅)でなくピッチ(回転数)」で、速さを出しましょう、ということになります。

大また歩きをやめただけで股関節や膝の痛みが無くなった、疲れにくくなった、浮腫みにくくなったなどの声をいただくのは、よくあることです。

もしあなたが、もっと詳しく大また歩きの弊害について聞きたければ、当センターまでお越しください。

実際にあなたの体を使って、詳しく解説しますよ。