その他のお悩み

急なぎっくり腰の対処法①

あなたやあなたの周りで、ぎっくり腰になったことがある方はおられませんか?

なったとのない方には分からないのですが、通常の「腰が痛いんだよね~」などとはまったくの別物。

急性のものは発生した瞬間、文字通り地面に崩れ落ちるように倒れてしまうほどの衝撃です。

これからのためにも、正しい対処を知っておいて損はありません。

今回はそんなお話の第一弾です。

まずは「ペインクリニック」に行くのが有効

私はサラリーマンを、頻発するぎっくり腰がきっかけでやめたと言っても、
言い過ぎではありません。

多いときは年3~4回ほどもなっていました。

今では根本的にテコ入れができたので、ごく軽いもの以外は発生していません。

そんな私がまず皆さんにお教えしたいのが、発生したときは「ペインクリニック」を利用するとよい、ということです。

ご存じない方のためにご説明すると、ペインクリニック(痛み外来)とは、文字通り痛み(ペイン)を取り除くことを専門とした外来で、調べて頂ければ、皆様のお住まいのご近所にも普通にあるはずです。

痛みというのは本来、体が危機を知らせるための、ただの信号なのですが、それが続くと、
その痛みにより緊張状態が強くなったりすることで、症状自体も悪化することがあります。

要は、痛みも早く何とかしないと、それ自体が二次災害を引き起こす、ということになってしまうのです。

そこでペインクリニックでは、速やかに痛みを緩和し、自律神経や血流を正常化させることで、早く体を回復モードに移行させる処置を行っていたりします。

具体的・代表的には、ブロック注射というものを使います。

ブロック注射というのは、神経に直接流し込む超強力な痛み止め、と思っていただければご理解いただきやすいのではないでしょうか。

それはそれはもう、よく効きます。

私もサラリーマン時代に何度もお世話になっていますが、這ってしか動けなかったのが、
病院を出るころには普通に歩けたりします(もちろん個人差アリ)。

こんな話をすると「強い薬品って…」とお思いの方がおられると思いますが、私は常用の話をしているわけではありません。

あくまでごくまれな急なピンチのときに、早期の回復を目指したり、どうしてもゆっくり休んでられないとき等に、すごく有効ですよという話です。

後は「注射の効果が切れたら…」という話もよく言われますが、

痛みが引く

自律神経の過敏状態や血流異常が回復

早く治る、

という流れになることで、注射が効いている時間を過ぎても、痛みが完全に戻ってしまうということはまず無いようです。

また、注射が癖になるというような習慣性もないようなので、ピンチの時には上手く利用するとよいでしょう。

整骨院で電気をあてたりするよりも、よっぽど劇的に楽にしてくれるので、職場やおうちのお近くで、ペインクリニックを探しておくとよいですね。

ただし、これは声を大にしていっておきたいのですが、例えばぎっくり腰であれば、それが
発生しにくくなる、という効果は期待できません。

これは火事のとき、よい消火器があれば早く消せるかもしれないけど、もう火事が起こらないかどうかとはまったく別の話、というのと同じです。

だからこそ、ぎっくり腰に限らず、肩こりや腰痛やヒザ痛がもう発生しない(しにくい)ように、骨格や筋肉の状態の改善、生活習慣(立ち方や歩き方や座り方等)の改善には、取り組まなくてはいけないのです。

なのでぎっくり腰に関しては次回以降に、さらに応急処置や発生しにくくするための体作りについて、お話します。