当センターは足に専門性を持っているため、ヒザが痛くて…、という方もよく来られます。
その際、この前ヒザに溜まった水を抜いてもらったとか、違うところで抜いたら癖になるからダメだと言われたとか、そんなことの相談も良く受けいています。
ヒザに水が溜まる、ヒザが痛くなったことの無いあなたも、聞いたことぐらいはある話ではないでしょうか?
では、ヒザの水はどうするのが良いのでしょうか?
今回は、そのことについてお伝えしたいと思います。
ヒザに水が溜まっちゃった。パンパンに張って動きにくい、痛い。どうしよう。
結論から言うと、じゃあ抜いてもらったらいいんじゃないですか、ということになります。
確かに楽になりますしね。
しかし普段から対処療法的な、その場しのぎの考え方をしてしまっている方は、その「水をどうするか」ばかり注目してしまいがちで、抜いた後は、これで大丈夫、一安心となってしまいがちです。
でも、問題の本質はそこにはありません。
わたしはいつもセンターで「どうしよう」よりも、「何でなったんだろう?」に取り組まなければ、根本的には変わりませんよ、といい続けています。
そしてこれも、同じ問題です。
やはり「何で水が溜まったんだろう」に取り組まない限り、再発する可能性は非常に高く、その状態を「クセになる」という言い方をする人たちがいるだけです。
でもそれは、クセになっているんじゃないんです。
本質的には何も、解決していないだけなんです。
では水はどんなときに溜まるのかというと、関節に負担がかかったときに、潤滑させようとして発生するものです。
言ってみれば、カラダの防衛反応です。
ということは、基本的には必要なものです。
しかしあまりに溜まりすぎて問題があるなら、少し抜いたほうが楽にはなります。ということです。
それはそれとして、関節に負担の掛かる状態がそのままなら、解決はしていないことになります。
だからこの問題の本質的な解決は、「関節に潤滑用の水の必要の無い、負担の無い状態にしてあげる」ということ、になるのです。
お医者さんは、カラダに今起こっている状態をどうするか、の専門家です。
でも何で起こったか、には詳しくない方や、あまり熱心ではない方も多いのです。
何でか?少し考えれば分かりますが、
それを指導してもお金にはならず、むしろそれをやればやる程、患者さんは良くなってしまい減っていってしまうのは目に見えています(良いことなんですがね)
少し寂しい話ですが、現実です(最近はそんな予防医学に熱心なお医者さんも、増えてきましたが)。
先ほどの話に戻ると、ヒザに負担の掛かる状態のダントツ一位は「歩き方が悪い」です。
ヒザの痛い方、軟骨が磨り減ったからといわれた方、水の溜まる方等。
原因が事故などのアクシデントで無い場合は、程度の違いこそあれ、
ほとんどの方がこの、歩き方の問題を抱えています。
カラダの状態に余裕があるときは、それ程問題にならないこともありますが、やはり歩き方がまずいと、加齢や体重の増加、ちょっとしたアクシデントなどをきっかけに、水の溜まるような状態になってしまい易いのです。
逆の言い方をすれば、歩き方が正しければ、
そうそうヒザに問題が発生したり長引くことは、無いと言っていいでしょう。
もしあなたやあなたの周りの方で、ヒザに問題を抱えていたり、
水が溜まってしまって…という方がおられたら、
ぜひこう言ってあげてください。
「それって歩き方のせいかもよ。私、良いとこ知っているから、相談してみる?」
後は私共にお任せください。