今回は体に負担の少ない、正しい座り方(イス編&地べた編)です。
当センターは歩き方や姿勢の矯正にも力を入れているので(というか、それがメイン)、通って頂いている方であれば、その辺りは口をすっぱくして言われてきたと思います(猫背などの改善をご希望で、これからお越しになる方は、期待しててください)。
デスクワーク中心の方で、座り方が悪影響を及ぼしていそうな方には、座り方のアドバイスもしていたのですが、「聞いてないよ~」という方のために、今回ここでお伝えしておこうと思います。
まず地べた編ですが、基本的に正座が○体育座り△長座△武将のやるような姿勢の良いあぐら△、後はほとんど×です。
ここで言う良し悪しは、姿勢や骨格に対する影響だと思ってください。
ヒザの痛い方なんかは正座はできなかったりしますもんね。
総じて地べたに長時間座るのは、特に腰に対して負担が大きいので、あまりお奨めしていません。
もし私は地べた派で、イスとテーブルなんか使うもんか!って方であれば、次善の策としては低めの台などを、イス代わりにお尻の下に入れて座ると、負担は軽減されます。
これは要するに道端でも、地べたより階段に座るほうがラクなのと同じで、段差ができ腰が上になることで重心バランスが変わり、腰への負担が軽減されるということです。
柔らかすぎると安定感がなく余計疲れるので、お尻が痛くない程度に硬いほうが良いでしょう。
そしてイス編ですが、いくつかポイントがあって、下から順に行くとまず足元。
ここは基本的にはイスの後ろで組んだり、前に投げ出したりせず、しっかり地面を踏むこと。
もししっかり地面を踏んでいなければ、座っている姿勢の支えはお尻~腰周りのみでやることになり、負担が大きいです。
基本的にというのは、ずべて常時正しい姿勢、というのは無理なので、崩すタイミングはあってもいいけど、ここに戻ってきましょう、という感じだと捉えておいてください。
次にヒザ頭はくっつけず、少なくともこぶし一個ほどはあけましょう。
これは女性の方にとっては「エーッ」となる話かもしれませんが、私がスカートの中を見たいがためではありません。
膝頭を寄せて座ると、骨盤が寝て(丸くなる感じ)しまい、腰に負担が掛かる角度になりやすいのです。
そして、今の話の続きみたいなものですが、背もたれなどにも垂れて腰を丸くしてしまわず、骨盤を立てて座るようにします。
①が骨盤が寝た感じ。②が骨盤が立った感じです。力を抜いてだらっと座っては、この②の座り方にはなりません。
ポイントはおなかに力を入れることで、それによりこの座り方をキープできるのです。
「座るのに力って要るの?」と聞かれることがありますが、ある程度はいるんです。
本洗い無意識のうちに入っているはず。
長時間にならなければ別にいいのですが、何時間も座るようなお仕事の場合、腰への負担を軽くし、首肩の角度を良いように保つには、おなかの力で支える必要があるのです。
ちょっとしたアドバイスをするなら、お尻の後ろにだけタオルなどを折ってはさんで座ると、骨盤の角度が良い状態で維持しやすく、安定してよい座り方ができます。
低反発などの、柔らかい座布団はお奨めしません。
足にとっての中敷きの話と同じで、お尻の当たりは良いかもしれませんが、その分お尻~腰は安定しにくいので、余計に腰への負担は大きくなります。
いかがでしょうか?これは基礎中の基礎で、センターにお越しの方にはイスとデスクの高さのバランスや、パソコンの位置などは、その方の体型体格に応じて細かくお教えしています。
気になった方は、ぜひお尋ねくださいね。