急なぎっくり腰に対しての対策で前回その①で、ペインクリニックを利用するように
お伝えしました。
今回はその②です。
これはぎっくり腰以外にも役立つ話が出てきますので、ぜひ覚えておいてください。
今回お伝えするのは、家庭での対策のその①。
まず、ぎっくり腰をしたらできるだけ最速でガッツリ「冷やす」ことが肝心です。
自信を持って冷やしてください。
最低20分。
20分冷やす→20分離すを、
症状の程度にあわせて2~3回は、やってもいいです。
たまに冷やすとダメなんて書いてあるウェブサイトなどもありますが、言わんとすることは分かります。
でも、それは多分ご自分がぎっくり腰をやったことが無い方が、書いておられるのではないかと思います。
私、酷いときは年4回以上やっていました。
なのでこれは理論+自分を実験台にした、実体験がベースでお伝えしています。
あ、いつも言うように湿布は不可です。
確かに楽ですが、メントールの作用等で清涼感があるだけで、深部までは全然冷えません。
氷、もしくは保冷剤でガッツリ、です。
なぜ冷やすのかというと、患部に炎症が起きていて、それを早く治めたいからです。
しかし腰などを冷やすのに抵抗のある方がおられます。
そんな方は腰が痛くなると、使い捨てカイロなどを腰に貼ってしまったりします。
そんな方のために状況をたとえ話で説明すると…、ぎっくり腰はもちろん、たいていの急性の痛みは、先ほどお伝えした通り炎症が起きています。
言い換えれば、火事が発生しているってことです。
まずとにかく消さなくては、その後の復旧もままならないでしょう。
そこが炎症が起きて機能を果たさなくなってしまえば、その回りの組織に負担がかかります。
いわば炎症が延焼状態(!)ってことです。
しかも炎症という火事は、自律神経を緊張状態にさせます。
そんなこんなでどんどん回復が遅れていくってことです。
要するに、いち早く鎮火させて回復モードに持っていきたいのです。
冷やすのに抵抗のある方は、「冷やす」と「冷える」を混同しておられる場合がほとんどです。
確かに冷えは万病の元ですし、体温の低下は免疫を著しく損ねます。
しかしそれは、冷やす必要の無い通常温度なのに、意図せず冷えてしまった場合の話です。
火事でゴウゴウ燃えているときに、「冷やしたら…」なんて言う人、いませんよね。
がんばってどんどん水、ぶっ掛けるはずです。
他に例えを出すとすれば、車の話に近いかもしれませんね。
走り出すときや通常は、暖機運転(アイドリング)が必要だったりするぐらい、温めが必要ですが、頑張りすぎて、熱上がっちゃったら(オーバーヒート)、冷却が必要。そんな感じです。
現実的に、ぎっくり腰のとききっちり冷やすと、けっこう早い段階で動きやすくなってきます。
それに対して温めようものなら、ちょっと寝返り打つだけで、腰の不安定感が半端じゃないのを感じます。
これは、実体験のお話です。
お風呂に浸かるのも、その日や状況によっては次の日なども。控えたほうが良いでしょう。
炎症が引いたその後は、浸かって血液循環を促進したり、リラックスモードにしたりしたほうが早く良くなるんですけどね。
もしぎっくり腰に限らず、この場合どっち?て悩んだら、遠慮なく私にLINEなどでお尋ねください。
状況に合わせてお答えしますね。