ここでは足の裏の、特に薬指~中指の付け根辺りの痛みについて説明します。
図の赤い点が辺りが痛く、歩いたり、酷い場合立っても痛みがある(青丸辺り)
抑えると痛みがある箇所があり、足を横からはさむように掴むと、患部に違和感、痛みがある。
この場合「モートン病」といわれる状態である可能性が高いです。
当センターで「モートン病」ではないか、と聞いて、皆さん病名のあるものなんだと驚かれます。
正直病名がどうというのはそれほど重要ではないのですが、病名があるということは、それなりに患者数がある症状だということです。
実際当センターにも月に2~3名程は、この症状でお見えになります。
そしてこの症状でお悩みの方によくあるのが、きちんと発生の原因のある症状だとは思わず、気づかないうちに始まり、整形外科などに行ってもよく分からず(残念ながら整形外科医の中でもご存じない方もおられます)私だけの珍しい症状なのかなぁと、悩んでおられるパターンです。
しかもこの足の症状は、腰痛、肩こり、ヒザ痛、股関節痛などを引き起こす要因にもなります。
でも大丈夫。原因もきちんとありますし、当センターでは多くの方が改善しています。
原因は、後で述べる間違った足の使い方による患部周辺への負担増、によって発生するのです.
負担があまりに酷くなると、患部周辺の腫れや硬質化(皮膚が硬くなる)も酷くなってきます。
こうなると、症状の改善にもう一手間かかることになってしまいますので、できる限り早く対処することが肝心です。
この症状の原因となるポイントは、大きく3つ。
ひとつは足が過剰回内状態であること。
過剰回内については、こちらをご覧ください
もう一つはその状態かつ、足の横幅の合わない(圧迫のある)靴を履くことが多いこと。
これにさらに前体重の歩き方や、前体重を助長する形の靴等の細かな要因が重なって、この症状が発生することが多いです。
横の圧迫は靴によってもたらされることが多いですが、歩き方自体でも圧迫されることもあるようなので、注意が必要です。
この症状に対してよくやってしまい勝ちなのが、痛みのある箇所にクッションを入れて対応する、といったものです。
痛い、だからクッション、というのも分からなくはないですし、その間に本質的な原因の改善を行うのであれば、意味はあるでしょう。
しかし、そうでなければただの対処療法で、そのクッションのせいで足の構造上二次災害を起こすことが多くなってしまいます。
この症状の改善は、本質的には足の使い方や、正しい歩き方の習得がどうしても必要になります。
方向性の違いはあるものの治すためのアプローチは、かかとの痛み(足底筋膜炎)の改善と、パターンが近いものがあるので、そちらを参考になさってください。
もし状態がそれほど悪くなければ、歩き方の改善だけで済むでしょう。
しかし状態が悪ければ、この症状も全身(特に股関節内旋に対して)の施術や、過剰回内改善用のインソールを使用したほうが良い場合もあります。
とにかく、早く対処すればする程効果的なので、もしこの辺りの痛みでお悩みの方は、
ぜひ一度当センターにご相談ください。